GOLDEN VIEW OF THE WORLD GOLDEN VIEW OF THE WORLD

THEME OF EXHIBITION

光の世界に
自分を見出す旅へ

「金は、色というより光。そこに在ることで空間に
無限の奥行きと広がりを与え、一つの世界を創り出すのです」
金-GOLD-を自身のアイデンティティとして捉える
日本アート界の名匠・天野喜孝の想いが、この冬一つのアートイベントとして結実します。

日本の伝統工芸技術である金箔・箔押しを施した黄金のキャンパスに、
天野喜孝が数々の作品を創作。
和に着想を得たオリジナル作品や、国宝・文化財を独自の解釈で描いた新作のほか、
壮大な世界観で描かれた世界地図などの大型作品も展示。

日本の伝統美に新たな息吹を吹き込み、
我が国が誇る新時代のアートカルチャーとして世界に発信します。

THEME OF EXHIBITION

THEME OF EXHIBITION

舞台となるのは、臨済宗妙心派の大本山 妙心寺。
紅葉に彩られた寺院に足を踏み入れると、
広がるのは金と青の調和が織りなす幻想的な空間。
「平面としてのアートではなく、目の前にある光の世界に入り込み、
自分があたかもその世界の一部として存在する感覚を体験してほしい」

天野喜孝がそう語るように、単なるイラストではなく空間全体で
鑑賞者自身の感性に問いかける作品が一堂に並びます。
物や情報に溢れる現代だからこそ、静謐な空間に身を置き、
アートの中に見出した自分自身と向き合う。
それは、臨済宗妙心寺が唱える禅の心にもどこか通じるのかもしれません。
日本最大の禅寺を舞台に、天野喜孝が描き出す
無限の光の世界をぜひ堪能してください。

THEME OF EXHIBITION

FEATURE WORKS

重要文化財・法堂で、
江戸時代の名画と共演

天野喜孝の描き下ろしメインアート
「金色厨子」

江戸時代の絵師・狩野探幽の名作である雲龍図が描かれた法堂に、
天野喜孝の描き下ろしメインアートが並ぶ。
そんな、時代を超えた美の共演も「金色世界」の見所の一つです。
高さ約3mの円柱型からなる「金色厨子」は、
須弥山図の「飛天」を天野喜孝が自ら解釈した作品です。
その四方には高さ約1.5mの小型の厨子を4本展示し、
中央の厨子を東西南北から囲むように配置することで、密教の教えを
視覚的に伝える立体曼荼羅を表しました。
360度どの方向からも自由に鑑賞をお楽しみいただけます。

FEATURE WORKS

ARTIST

天野喜孝 YOSHITAKA AMANO

1967年に15歳でアニメーション制作会社「(株)竜の子プロダクション」(現「(株)タツノコプロ」)に入社し、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』 『昆虫物語 みなしごハッチ』『新造人間 キャシャーン』など、多数のキャラクターデザインを手がける。1982年に独立後、1987年より「ファイナルファンタジー」シリーズのロゴ、イメージイラストを担当、天野喜孝の世界観が広く知れ渡る大きなきっかけに。2000年ヒューゴー賞にノミネート。同年、アイズナー賞を受賞。ニューヨーク、ロンドン、パリなどで評価されているファインアートシリーズをはじめ、数多くの個展を国内外で開催するなど国を超えて人々を惹きつけ、現在も幅広い分野で世界的に活躍を続けている。

受賞歴

2018
インクポット賞/アメリカ
2007
第38回星雲賞/日本
2000
アイズナー賞:“THE SANDMAN:The Dream Hunters”
(ニール・ゲイマンとのコラボレーション)/アメリカ
2000
ドラゴン・コン賞、ジュリー賞/アメリカ
1983-1986
第14-17回星雲賞/日本

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